物は強い
お盆に長崎の(父方の)実家に帰った際に、掃除を手伝っていたのだが、本棚から、約60年前の写真が出てきた。それはどうやら祖母と祖父の新婚旅行の写真らしく、そこに映っていた祖母は俺よりも年下だった(確か21とか言ってたかな…?)。
その後も色々と作業していると、俺の幼少期の写真も沢山でてきて、生意気そうでむかつく顔している俺が百枚ほどいた。
そういうものを見ると、やはり物は強いと思う。
祖母は新婚旅行に行って、写真を撮って現像してそれを印刷しただけだ。ただそれだけなのに、60年後に孫がそれを見つけて祖母に話を聞いているのである。こんなことを成せるのはやはり物だからだ。
自分がスマホで撮っている写真が60年後に自分の孫が見つけて俺に話を聞きに来ることなんて想像できない。というか恐らくない。(そもそも孫もそうだが、10年後でさえ生きてる気がしない。)
自分が何か創作する際は、大事に思うものは、物質化しようと思っている。
写真ならほぼ確実に印刷してまとめようと思っているし、本を書いたら書籍化するし、音楽もレコードのような長持ちする媒体に保存したり、良い曲なら楽譜に自分で書き起こそうと思う。全てを物質化するのは流石に非効率なので、お気に入りのものだけ、自分の周りにまとめておこうと思う。
ちなみにこのブログは印刷しない笑、残念。